
岐阜県の恵那市や中津川市、静岡県葵区の山間部では、地蜂(クロスズメバチ)の子は「ヘボ」と呼ばれています。 このヘボを使った炊き込みご飯は「ヘボ飯」と呼ばれ、伝統的な郷土料理として食されています。
ヘボ飯は、蜂の子がご飯の中に混ざっているため、蜂の子の見た目がわかりにくい分、蜂の子に慣れていない方でも食べやすいメニューです。 また、蜂の子を炊き込みご飯にすることで、蜂の子特有のコクのあるうま味を、ご飯と一緒に味わうことができます。
岐阜県恵那市串原で毎年行われる「くしはらヘボまつり」では、毎年自分で育てたヘボの巣の重量を競う「ヘボの巣コンテスト」が行われており、その会場でヘボ飯といったヘボ料理や、地元の特産なども販売されています。
ヘボ飯は、ヘボまつりだけでなく、岐阜県美濃加茂市にあるお店や長野県根羽村にあるお店でも購入することが可能です。
ヘボ飯は、ご自宅でも簡単に作ることができる料理です。 通販などで購入できる蜂の子の甘露煮の缶詰を使用すれば、ご飯と混ぜるだけで簡単に美味しいヘボ飯が完成します。
蜂の子 | 適量 |
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お米 | 3合 |
人参 | 1/2本 |
油揚げ | 2枚 |
顆粒だし | 大さじ1 |
醤油 | 25cc |
酒 | 50cc |
みりん | 50cc |
お好みでゴボウやしめじ、エリンギなどを入れても美味しいです。 |
ヘボ飯は、野菜を入れずに蜂の子とお米と調味料のみで作っても美味しく食べられます。しかし、蜂の子に食べ慣れていない方は、他の野菜も一緒に入れて炊くことで、蜂の子の見た目がよりわかりにくくなるのでお勧めです。