
スズメバチの幼虫の背には、黒い筋(内臓)があります。この内臓には、幼虫が食べた虫や糞などが入っているため、取り除かないとジャリジャリした食感や苦くてクセのある味がします。 ですから、蜂の子を調理する際は、初めに内臓を取り除く下処理をしましょう。
まず、蜂の子を火が通る程度に軽く茹でます。茹でる前の蜂の子は半透明ですが、茹でると不透明になります。 蜂の子を茹で過ぎると、お湯の中で蜂の子が破裂してしまう場合があるため、茹で過ぎずに取り出しましょう。
次に、肛門の少し上の背側に切れ込みを入れ、蜂の子を軽くつまんで内臓を少しだけ出します。 そして、少し出した内臓を優しくゆっくりと引っ張ることで、内臓を綺麗に取り除くことができます。
蜂の子の内臓は、お尻ではなく頭のほうから取り除くこともできます。 その場合は、蜂の子の頭(黒い小さな目があるほう)をちぎり、お尻のほうを軽くつまんで内臓を取り出します。
蜂の子炒めは、作り方は簡単ですが香ばしい香りを楽しめる料理で、お酒にも合います。
まず、鍋にサラダ油を入れ、内臓を取り除いた蜂の子を入れます。
次に、蜂の子がキツネ色になるまで中火で炒めます。この際、焦げないように素早く炒めることが大切です。
香ばしい良い香りがしてきたら、器に入れて冷まします。蜂の子が冷めたら、塩で味付けをして完成です。
好みによって、醤油を少しかけても美味しく食べられます。
蜂の子の佃煮(甘露煮)は、長野県などでも古くから食べられている伝統料理です。
蜂の子 | 約400g程度 |
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醤油 | 大さじ3~4 |
ハチミツ | 大さじ3~4 |
酒 | 大さじ1~2 |
みりん | 大さじ1~2 |
蜂の子の炊き込みご飯である「ヘボ飯」は、岐阜県恵那市などでは古くから名物料理として親しまれてきました。 蜂の子料理の中でも、人気がある料理の一つです。
蜂の子 | 100~150g |
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お米 | 3合 |
人参 | 1/2本 |
しめじ | 1袋 |
油揚げ | 1~2枚 |
顆粒だし | 大さじ1 |
醤油 | 25cc |
みりん | 50cc |
酒 | 50cc |
その他に、エリンギやごぼうなどの野菜を入れても美味しいです。また、お好みで砂糖を入れても良いでしょう。
蜂の子の見た目はグロテスクですが、しっかりと下処理をしてから炒めたり煮たりすることで、美味しく食べることができます。
特に、蜂の子を使った炊き込みご飯は、蜂の子を野菜や油揚げなどと一緒に調理するため、初めて蜂の子を食べる方にもお勧めです。
ご紹介した材料の量は目安ですので、お好みに合わせて量を調節することで、より蜂の子料理を楽しむことができるでしょう。
(参考)
スズメバチの蜂の子を、おいしく食べられるレシピ
https://xyliatales.com/10032007/
蜂の子を使った美味しいレシピ
http://soul.ivory.ne.jp/soul/