家庭で栽培できる?ノコギリヤシの育て方

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ノコギリヤシは北米南東部に自生するハーブの一種で現地では滋養強壮のために昔からネイティブアメリカンの間で使われてきました。
男性の前立腺肥大による尿トラブル対策や薄毛対策のみならず女性にも効果があることからサプリメントとして広く使われるようになってきました。
ハーブの一種と言うことなので家庭でも栽培できるように思えます。
そこでノコギリヤシの栽培や育て方について調べてみました。

ノコギリヤシはハーブの一種ですが椰子の仲間です。
天然のものは森の中や砂浜に群生していて高さは2~4mくらいになって寿命が長いことも特徴の一つです。
ノコギリヤシは自然に生息するもので、とりわけフロリダ州で多く栽培されています。
ノコギリヤシは-10°Cくらいまでの寒さには耐えることができるので日本の気候でも育てることは可能です。

日本には自然に生息しているノコギリヤシを持ち帰ると言うことは許可されませんので、入手可能な苗や種などから育てることになります。
輸入苗を取り扱うところでは「シルバーノコギリヤシ」という品種が主流のようで、これは葉の色が太陽光にあたるとシルバーに見えるところから名づけられたものです。
販売所に行って直接購入もできますし、通信販売やインターネットを利用して購入することもできます。
ノコギリヤシは夏に花を咲かせて秋口から冬場にかけて赤い実をつけるようになります。
この後、黒くなるとより品質のよいノコギリヤシとなります。
この実から抽出したエキスが天然の薬としてネイティブアメリカンの間で使われてきました。

最大の問題は成長するスピードが遅いことです。
十分に熟成したノコギリヤシの実を採取することができるようになるにはやはり樹齢が500年とか700年とかかかるようです。
また高さは2~4mくらいになりますし、葉の大きさだけでも1mくらいにはなりますのでそれだけでも広大な土地が必要になります。
その目的が観賞用としてなら栽培は可能であっても家庭での自家栽培となると難しいですし、薬用として用いるには時間がかかりすぎることになります。

それなりの条件を満たせば家庭でも栽培できるノコギリヤシですが、前立腺肥大を原因とする尿トラブルなどの治療を目的とした使われ方を考えた場合には家庭で栽培することは実用的ではありません。
そのような場合には期待する効能を発揮できるサプリメントを服用することが効率の良い方法なのです。
また、サプリメントとして使用する場合でもノコギリヤシの原産地や生産国を確認することはより安心度を高めることとなるでしょう。